アラサー干物女の日常

関東圏で医療従事中のアラサー干物女。おまけにオタク。そんな私の日常を細々と公開。

私が作業療法士になった理由

私は『作業療法士』という国家資格を持っており、現在施設で働いています。

どんな仕事かって?

簡単に言うとリハビリをする人です。

なんだかんだこの職業についてもう10年以上経過しました。

なぜ私がこの職業に就いたかについて今日は書いてみようと思います。

 

私が高校生の頃、ちょうど就職氷河期と言われ始めたあたりでした。

私が通っていた高校は大学に進学する人が6割、専門学校が3割、就職が1割程度といった中途半端な進学校もどきのような学校でした。偏差値低くはないけど特別高くもない、普通の人がいっぱいいるレベル。

だから進路を決めなきゃいけない時、学校の先生からも親からも「適当な気持ちで大学に行くくらいなら、手に職つけれるような進路を選べ」と指導されていました。

 

私は本当に平平凡凡な人間なので、特にやりたいこともなく、それまでは「とりあえず大学行くかー」と楽観的にとらえていたわけですが、あまりに先生から「お前それでいいのか」と言われ続け、少しずつ将来に対して恐怖を抱くようになります。

確かに適当な大学の適当な学部を出たところで、私が就職を考えるころ、ちゃんと採ってくれるところはあるんだろうか?こんなに楽観的に生きている私が、いざ就職活動となった時、どういうところに就職したいかとかどう働きたいとか考えられるのだろうか?大変な思いをしなくてはいけなくなるのではないか?

そうなるくらいなら、何か資格を取って就職をする際の選択肢をそれだけに絞れるような環境に身を置いた方が良いのではないか?と、そう考えるようになりました。

 

景気に関係なくそれなりに安定して働ける職業。。。医療系か!

薬剤師、看護師。最初の選択肢はこの二つでした。でも生憎私は文系。薬剤師は受験できない。じゃあ看護師か。注射とか血とか苦手だけど私にできるのかな?慣れればできるようになるものかな?と心の葛藤は続きます。

そんな時、友達が持っていたリハビリテーションの専門学校のパンフレットをたまたま見る機会がありました。

この時代は、リハビリという言葉もまだ世間にそんなに浸透しておらず、こういう職業があるということを私はこの時初めて知ったわけです。

へー、こんな仕事があるんだ。しかも注射とかの行為をするわけでもないし、夜勤があるわけでもない。結構給料もいいみたいだし、休みもしっかりとれそう。すごい良い仕事なんじゃない!?就職難民になることもなく、働き口もいっぱいあるって!最高じゃん!

 

よし!私、作業療法士になる!

 

もちろん学校見学や職場見学にも行ってちゃんと考えましたが、こんな風に私は作業療法士になるべく専門学校へ進学することを決定したのです。高校3年生の7月でした。

すべては大人になってから楽に過ごせるようにと決めた進路でしたが、まさかこの選択が地獄の始まりだったとはその時の私は思いもよりませんでした。。。

 

これはまた別の話。